中部ものづくり道場 応用講座開催結果報告
- monodukuridojyo
- 2月11日
- 読了時間: 3分
1 日時、場所
2025年1月26日(日) 13.30~16.00
倉吉市広栄町889-6
八嶋農具興業株式会社 カフェ店舗内
2 応用講座の内容
(1) 講演会
講演者 同社会長 八島 弘明 氏
取締役社長 八島 久普 氏
(2) 会社見学
同社会長及び取締役社長の説明により、同社にある二棟の工場内の見学をする。
3 参加者 中部ものづくり道場 石原代表以下5名
鳥取ものづくり道場 4名 (合計9名)
4 講演要旨
応用講座(八島農具株式会社)での講演要旨
弊社は、初代幸吉が明治30年に、江戸時代後期から倉吉で盛んであった稲扱千刃製造の後発メーカーとして、事業を開始した。
大正の末期から昭和にかけて稲扱千刃の生産は、廃れてきて、古くからの稲扱千刃の会社は、呉服店等に転業するものが多かったが、当社は、大正時代に溶接機等、当時の最新技術を取り入れ、山陰全土の鍛冶職人の修行を受け入れ、技術の普及に貢献してきた。
また、戦後は、食料増産に伴い、農具の需要が高まり、鍬、除草機等の特許を複数取得していたことから、多くの職人を抱え、製造工程を効率化して、大幅に増産することができ、昭和23年には、商工省の指定工場となった。
平成5年頃までの最盛期には、鍬だけでも、年間20万丁位の生産をしており、平成2年には、フィリピンのミンダナオ島ダバオ市に製造工場を設立し、ホームセンター向けの大量生産の製造にあたった。同時に、多くの現地の職人を研修生として受け入れ、本社工場で技術の取得を指導した。
現在は、鍬を製造する鋼の特許もあることから、鍬の専門メーカーとして鍬などを全国に販売している。鍬は、谷が違えば、鍬の形の変わると言われるほど地域性が非常に強くある。当社の鍬の販路としては、北陸から、京都、但馬、島根などがある。例えば能登半島の能登鍬にも3種類もある。多くの種類の鍬を扱っているので、県外の方から、その地元の鍬の注文があれば、その鍬を作ってすぐに送れるような体制をとっている。近年、全国的に鍛冶職人とくに鍬鍛冶の廃業が相次ぎ、今までの営業外の地方(九州、近畿など)からの鍬の生産依頼が増えている。
倉吉市の特色について、説明すると、倉吉は、昔から、非常に新進気鋭の風土がある。例えば江戸時代は、藩制度があるので、稲扱千刃を全国に売りさばく事は難しかったが、当時の倉吉を納めていた荒尾氏のおかげで、それを全国販売できるようになった。また稲扱千刃が廃れても、新しい溶接機などを取り入れるのが早かった。当時は、米子の後藤工場にしかなかったガス溶接機等の新しいものを積極的に取り入れてきた歴史がある。
現在は包丁やフライパンなどの生活用品も手掛けている。オーダーになるが、家具や看板などの製作も受け付けている。製造だけでなく鍛冶体験や研ぎ教室も実施しており、観光客から県内在住の方まで訪れていただいている。
今後はものづくりを紹介するような活動にも力を入れていきたい。
つい最近も親子が参加して、工場内での鉄釘を使ってのペーパーナイフ作り教室を開催した。詳しくは、ホームページを参照してください。
八島農具興業(株)会長の講演

同社長の講演 同社カフェ内での講演の様子
工場見学の様子
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